明治35年頃より、鴨川、紙屋川、白川、桂川など京都市内の河川で行われていた友禅流し。
色とりどりの反物が河川に浮かぶ様子は、「きものの町、京都」の風景として、今も語り継がれています。
友禅流しとは、反物についた余分な染料や糊を洗い落とすため、戦前戦後を通じて自然の河川を利用して鴨川等、京都中の河川で行われてた反物の水洗作業です。
着物の生産は、戦後より産業として伸び始め、昭和40年代頃にピークを迎えました。
国内全体の産業も大きな過渡期を迎え、工業用廃水を河川に流すなど公害が懸念され、昭和46年に制定された水質汚濁法によって、河川での友禅流しが禁止となりました。
現在、当社では桂川の潤沢な伏流水を使用し、工場内にある人工川にて、水洗を行っています。