広海で働く人
社員インタビュー
各工程に携わっている職人に、仕事内容や心がけている事などを伺いました。
蒸し
蒸し場を支えている3年目のリーダーに伺いました。
Q1.仕事内容を教えてください。
私の持ち場では、主に濃い地色の商品を紐を張った枠に掛けたり、ピンの付いた枠に交互に掛けたり(ピン掛け)、枠を回転させ螺旋状に掛けたり(スパイダー、丸ピン)、商品の用途に合わせた掛け方をして、蒸しをしています。
Q2.仕事で心がけている事は?
Q3.これまでに、印象に残った出来事は?
そんな中、ご指導していただくなかで、一つの商品を任され上手く蒸しかけできた時の達成感は今でも忘れずにいます。
水洗
昔は鴨川などで友禅流しが行われていましたが、現在では環境への配慮から、工場内に人工川を作り、水洗を行っています。
洗い終わった反物は、生地や染の特性を判断しながら脱水し乾燥しています。
2016年入社の若手に伺いました。
Q1.仕事内容を教えてください。
蒸し上がった反物を、桂川の伏流水を用いた工場内にある人工川で余分な染料や、糊を落とすため水洗をしています。
反物の色の濃さや、生地の違いによって脱水の方法が異なるため、都度、脱水の方法は変えています。
脱水後は乾燥室で、反物を乾燥させています。
Q2.仕事で心がけている事は?
お客様に喜んでもらえる様、ミスなく丁寧な仕事を心がけ、丁寧かつ迅速に、納期を遵守する事を最優先としています。
Q3.これまでに、印象に残った出来事は?
日々、大量の仕事をこなしている先輩方のスピーディな作業、段取りや作業効率化を考えています。
しごき染
型染の地色を染める染色技法である「しごき染」は、駒ベラを使用し染料の色糊をしごくように染める事から、「しごき染」と言われています。戦後より「しごき染」は、蒸し工場で行われるようになりましたが、現在、蒸し工場で行っているのは、当社1軒だけになりました。
永年「しごき場、蒸し場」を支えている入社歴20年のベテラン職人に伺いました。
Q1.入社のきっかけは?
Q2.仕事で心がけている事は?
しごき場では、小紋柄の入った白生地に色糊をまき、駒ベラで色糊をしごき、挽粉(オガクズをさらに細かくふるいにかけたもの)をまいて、蒸し箱に入れるために、生地を枠にかけ、蒸し箱に入れています。
Q3.仕事で心がけている事は?
お客様から預かった商品ですので、常に丁寧に扱う事を心掛け、預かったお客様の商品を必ず見て、覚えています。
商品の色によって蒸し方が違いうため、必ず、一つ一つ見極めて仕事を行っています。
防縮加工(シュリンクプルーフ)
これまで正絹の着物は、水に濡れると縮みや歪みが発生していました。
白生地の段階から加工を施すことで、後の工程において発生する縮み・歪みを予防でき、難を事前に防ぎ、コスト・時間を圧縮できる「Shrink-proof」を開発しました。
防縮加工に携わる常務取締役に伺いました。
Q1.仕事内容を教えてください。
主にSP広海のリーダーとして通常業務(連続蒸機、防縮蒸、検反など)をこなしながら、社長の補佐として会社の意思決定にも参加しています。
Q2.仕事で心がけている事は?
社員と積極的にコミュニケーションをとり、会社全体を見渡して適切に人員を配置し、より良い仕事のできる環境づくりを目指しています。
また、お預かりした商品に対して真正面から向き合い、最適な加工を見極めて丁寧な仕事をすることを常に意識しています。
Q3.SP広海で行っている、防縮加工について詳しく教えてください。
生地は、保管中の湿気で縮んでいきます。
防縮加工を行うことで生地の縮みを事前に防ぎ、生地の加工もしやすくなり、消費者の方にとっても、扱いやすい着物になります。
樹脂や薬品を一切使用していないので、絹本来の機能性や放湿性はそのままです。
近年、当社で行った防縮加工にて絹の洗える着物や、絹の洗える長襦袢等、各メーカーによって製品化されています。
防縮加工のご相談も承っておりますので、お気軽にお問合せ下さい。
受付・現場補佐
現場補佐も行う、2年目の社員に伺いました。
Q1.仕事内容を教えてください。
基本は受付業務ですが、現場が立て込めばできる範囲でお手伝いしたりします。
Q2.仕事で心がけている事は?
受付は会社の顔とも言えるので、お客様にできるだけ気持ちよく思っていただけるよう笑顔で丁寧な接客を心がけています。
また、わからないこともまだまだたくさんありますので、上司に確認したり、色々と尋ねて日々勉強させていただいています。
それから、一日にお預かりする商品はとても多いので、どんな加工でどんな柄でどんな色なのかをメモに取り、特に急品などの商品はリストアップして忘れないよう心がけています。
Q3.入社のきっかけ、これまでに印象に残った出来事。
元々、高校を卒業後、違う蒸屋で五年ほど水元部として水洗した商品を干して、乾いたら検品、商品によっては機械柔軟加工をしたりと現場で働いていましたが、不景気により廃業。
その後五年は宝飾加工技師として、ジュエリー業界に居ましたが、やっぱり私が生き生きと働けるのはこちらだなと思い戻ってまいりました。
ですが、今まで現場で職人仕事しかやったことがなかったので受付の仕事が務まるか不安でした。
初めて自分の判断で商品を現場にまわした時の緊張は今でも印象に残っています。
溶剤精洗
2018年入社、蒸し場にも携わる若手職人に伺いました。
Q1.仕事内容を教えてください。
入社当時は、蒸し場に携わり、反物を蒸す前に、スパイダーと言われるピンに反物を掛ける作業や、反物を蒸し箱に入れる工程を行っていました。
さまざまな工程に対応できるよう、現在は、溶剤洗浄、地入れ、前処理の工程を行いながら蒸し場の繁忙期には、補佐をしています。
白生地はそのままでは染料が上手くのりません、より美しく、染まるよう生地を加工するのが「地入れ、前処理」です。
Q2.仕事で心がけている事は?
Q3.これまでに印象に残った出来事。
機械水洗
まもなく4年目になる職人に伺いました
Q1.仕事内容を教えてください。
Q2.仕事で心がけている事は?
生地の選別や機械操作を誤ると大きなミスにつながるため、細かいチェックや確認を怠らないように常に心掛けています。
Q3.これまでに印象に残った出来事。
当社が大切にしている取り組み
品 質
温度、湿度、生地・染料の種類など 日々変動するあらゆる条件に応じて創意工夫いたしております。
信 頼
小ロット対応
様々なお客様に対応できるよう、小ロット対応も行っております。
お気軽にお問合せ下さいませ。